2011-01-01から1年間の記事一覧

森見登美彦『恋文の技術』読了。 ひたすらに文通の内容だけで物語が進んでいく話。「おっぱい事件」のくだりは最高。 文章の書き方というのは色々で、要点だけを書かず、だらだら自分の好きなことを書く、 というスタイルでも良いのだなと思った。かえってそ…

万城目学『鴨川ホルモー』読了。 京都を舞台にした、ホルモーという競技を中心とした大学生の青春の話。 京都にはこういう不思議な現象や日本の伝統的な雰囲気がすごく調和する。 1日で一気に読んでしまった。

森見登美彦『太陽の塔』読了。 モテなすぎて頭がおかしくなる、という光景や世界は実によくわかる。 ただし、一度恋人が居たことがあることがこの本では前提となっている。 不思議な雰囲気と冴えない学生と京都の雰囲気。

夏川草介『神様のカルテ』読了。 信州の雰囲気溢れる作品。医療モノとしてはそこまで賞賛されるような感じでもないような。 全体的にちょっと浅いような…。登場人物の描写もなんというか…。 主人公の奥さんはまさに男の願望的な感じが出ていて、ちょっと苦し…

森見登美彦『四畳半神話体系』読了。 確かにエンドレスエイトっぽい。並行世界の話。 「可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々を規定するのは、我々が持つ可能性ではなく、我々がもつ不可能性である。」これは至言。 自分もまさにこの主人公の様…

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』読了。 かわいらしい。それでいて懐かしいような、雰囲気のある物語といった感じ。 このヒロインは、まさに男の理想というか、なかなか現代にはいないタイプであるが、こんな女性がいたら惚れてしまうな。 全体的に京都の雰…

谷川流『涼宮ハルヒの驚愕(前)(後)』読了。 大風呂敷を広げて心配だった前作から、うまくまとめたなあという印象。 いや、途中までは「ほんとにこれ綺麗に収束するのかな?」と不安でした。 伏線回収も見事でした。これでまだ次回は1から始められるんでしょ…

海羽超史郎『Steins;Gate 円環連鎖のウロボロス』読了。 1・2巻を通して一気に読んだ。伏線回収が素晴らしかった。 まゆりが何度も死ぬシーンはさすがにきつかったけど、また読みたい。 終盤の岡部は本当にかっこよかった。

喜多喜久『ラブ・ケミストリー』読了。 有機化学系ラボの学生・OBは必見。 随所に有機ネタが出てくるのがツボ。 読みやすく、ミステリー要素もちゃんと入っていて、面白かった。 大学院を今春修了する研究室の後輩に寄贈。